INDEX
ご案内 作品 こんなこともしました 工房日誌 アクセス リンク 掲示板 お便り TOP
工房日誌

2007年3月31日よりこのページはブログへ移行致しましたので現在更新停止中です。
>> ブログページはこちらから

写真をクリックすると拡大画像が新しいウインドウで開きます。

チギリの話
2007/03/20

食事どき、ごはんとみそ汁を前にして、僕はいつも迷う。
ごはんとみそ汁、どっちが右でどっちが左なんだろう?
作法とか行儀とかには関係なく、どっちを右に置いた方が食べやすいだろうと迷う。
もう52年間、毎回迷っている。
僕の姉は、ごはんとみそ汁を左右ではなく前後に置いて食べている。
これはいいかもしれないと思ってやってみたけど、食べにくかった。

それはともかく、チギリの話です。

先週、ネットでサンダーのことをいろいろ調べていた中で、株式会社アイキュー・ワンという会社 http://www.iq-1.com/index.html のチキリメイト&チキリチップなる商品を見つけたんです。
HPの説明には 「古来より、匠の技とされてきたチキリの埋め込み加工。その手間と加工の難しさにより敬遠されがちだったチキリがアイキュー・ワンのアイデアにより、どなたでも簡単に、短時間で、正確な加工が出来るようになりました」 と書いてあった。

チギリの穴には四隅に入隅があるのに、それを機械でどうやって簡単に加工するるんだろうと興味を持った僕は、さっそく資料請求をした。
最近、資料請求をしても無視されることがちょくちょくあるんだけど、アイキュー・ワンさんはちゃんと送ってきてくれた。

チキリメイト&チキリチップを簡単に説明すると、金属製 (だと思う) のテンプレートと市販のトリマーを使ってチギリの入る穴を掘り、穴の四隅は専用の角スキノミで落とすというもの。
そこに規格化して製造されたチギリをはめ込めば完成。
思ってたよりずっと単純なシステムだった。

このシステムの要は 「規格化したチギリ」 にあると思う。
チギリを規格化した商品とすることによって、特別な技術不要で毎回同じ精度の加工が出来るようになる、ということだ。
厚さ方向にテーパーを付けて締まり代をとったチギリは魅力的だ。

ただし、チキリメイトのセット内容には市販のトリマー本体や平ノミやブラシや木工用ボンドやビスやケースなど余分な物まで含まれており、98000円と安くない。
テンプレートと専用角スキノミさえあればいいのに。
チギリチップにはS・M・L・LLサイズがあり、それぞれ40・60・80・120ミリ。
残念ながら厚さはすべて10ミリなので、30ミリ以上の厚板に施しても効果は期待できないだろう。
価格は一般材のS・Mが250円で、L・LLが300円
高級材はS・Mが400円で、L・LLが500円。
これを高いと感じるか安いと感じるかは価値観の問題だろう。

チギリを多用する工房や木工所では重宝するだろうと思う。

でも僕は買わない。
だって僕はチギリを使うことがめったにないんだ。
言い替えると、チギリが必要になったことがめったにないんだ。
チギリは割れ止めとして施す物だけど、うちは無垢板テーブルはほとんどやってないんで、割れの入った材料を使うことがめったにないんだ。
装飾としてチギリを入れることはキライだし。

木工家さんの中には装飾としてチギリを入れる人がいて、小さなチギリならばあまり害はないだろうから他人がとやかく言うことではないし、素人のお客さんは 「わぁー手作りぃ!」 と喜ぶだろうから自由にやっていただいて結構なんだけど、以前見たある木工家さんのHPで 「板をはぎ合わせた部分の補強にチギリを入れています」 という記述を読んだことがある。
それは明かな間違いだと思う。

本来チギリはすでに割れている所に入れて、割れがそれ以上進行しなくするために施す物であって、板と板が離れている場合に入れてこそ有効。
それをはぎ合わせ面に施すと、材の乾燥が進んだ時に必ずはぎを切る方向に力が作用する。
もしもチギリが大きかったりしたら最悪で、チギリの両端では板を割る方向の力が働く。

だから僕は原則、チギリは使わない。
使わないのに資料請求をして、アイキュー・ワンさんごめんなさい。
でも、ひとつでいいからチギリのサンプルを送って下さいと書いておいたけど、送ってくれなかったですね。
別にいいですけど。



タイ製 回転カウンターチェア
2007/03/19

写真は修理のために今日お預かりしたタイ国製の回転カウンターチェアです。
使用開始から1年半くらいだそうだから、まだ新しい。

しかし、あちらの国の家具は作りがひどいと聞いてはいたけど、それにしてもまさかここまでとは・・・・唖然。

写真左
今回のメインの修理ヶ所で、背もたれ取り付け部の破損。
回転椅子であることから、背もたれの接合部はピン接合 (1点接合) となっており、荷重のかかる方向からしてこれでは壊れるのは当たり前で、これは明かな構造的欠陥。
しかも接合は太い木ネジ1本だけというおおらかさ。
(盛大に盛られた白ボンドはお客さんの所行です)

写真中と右
脚部を下から見たところで、この工作精度には驚きを通り越して笑った。
ホゾの胴付きは角度が合っておらず、パカパカに口を開いている状態。
ホゾ穴は長穴タイプで、(完成後も消してない)鉛筆で書いたスミ線から大幅にはみ出している。
どうやらホゾの強度の全ては接着剤の力のみに頼る設計思想のようだ。

とにかくこれは凄いとしか言いようがない。

打ち合わせの段階でこれらのことは予想できていたので、たとえ修理したとしてもまたすぐ壊れる可能性が大きいと力説しておいてよかった。

今日は1脚だけ預かってきたけど、椅子は全部で5脚あって、その全てが壊れているので、順に修理させていただく。
回転金具の取り付け部が陥没してる椅子があったりと、内容はバラエティーに富んでいる。

ところでこの回転カウンターチェアの材は無垢のチーク材だった。
ホントに全部チーク材かしらん? もしかしたらなんちゃってチーク材じゃないのかと思い、一部小刀で削ってみたら、ホントにホントに総無垢チーク材だった。
なんとも贅沢で、もったいない話だ。



サンダー  と追記 (必ずお読み下さい)
2007/03/18

新しくサンダーを買った。

これまで僕はオービタルサンダーしか使ったことがなかったんだけど、工房悠の杉山さんのブログ http://blog.artisan.boy.jp/ でサンディングに関する記事を読んで、オービタルではない往復運動のサンダーが欲しくなったんです。
でも調べてみると、往復運動のサンダーはパット面が四角の物ばかりだったんで躊躇した。
なぜ躊躇したかと言うと、僕はパットが四角のサンダーに対してトラウマがあるんです。

それはだいぶ前の話で、僕がまだ趣味で木工を楽しんでいたころのことです。
当時まだ木工に関して初心者だった僕は、外国製のボディがオレンジ色してる某有名メーカー製のサンダーを大枚はたいて買ったんです。
それはマキタのサンダーに較べて本当に本当に高いサンダーだった。
バカなド素人の僕は、こんなに高いんだからきっとすごい性能に違いないと思ったんです。
シロートの赤坂の夜明けです。
まだインターネットなんかやってない頃のことだから、正規輸入販売元から買いました。
輸入販売元の広告に 「日本仕様」 となっていたのも購入を決定した理由のひとつでした。

注文してワクワクしながら待つこと数日、やっと届いたサンダーをさっそく使ってみた僕は 「何これ!?」 と驚きの声を上げました。
その驚きはマイナスの驚きでした。
とにかく全然パワーがなくて、ちっとも研磨できない。
これは間違いなく不良品に違いないと、すぐに輸入販売元に電話するも、ふにゃふにゃのらりくらりの返事が返ってくるばかりで全く要領をえない。
とにかく一度調べてくれるように言って現物を送ったんだけど、異常ありませんでしたという文書と共にそにまま送り返されてきた。

どう考えても絶対にそんなことないと半分意地になり、電気とメカに詳しい友人に頼んで回転数(運動数を)を調べてもらおうとしたんだけど、残念ながら運動ストロークが小さすぎて正確に計測することはできなかった。
でもその友人は現物を見るなり、「こりゃあかんわ、ここに使用電圧100何10ボルトと書いてある。これじゃあパワーが出んわ」 と指摘したんです。
その友人にも実際に試してもらったけど、やっぱり同じ感想だった。
どうやら輸入販売元の言う日本仕様とは、コンセントを日本規格の物に付け替えただけのことらしい。

またもや輸入販売元に電話するも、やっぱりふにゃふにゃのらりくらりの返事だけで、結局返品にも応じてくれなかった。
なんてひどい正規輸入販売元だ!
(オレンジ色のサンダーには罪はないけど) その忌々しいサンダーは今も工房の片隅に新品同様のままあります。

前置きが長くなって申し訳ないです。

そんな訳でパット面が四角のサンダーに疑心暗鬼な僕は、もしこけても被害を最小限にくいとめたいと考え、マキタのいっちゃん安いサンダー BO3700 を、当サイトからリンクしている上原さんへ注文したんです。
ここだけの話、安く手に入らないかとネットでいろいろ探してみたんだけど、定価12600円の物では上原屋さんと比較しても画期的に安いところはなかった。
ならば上原屋さんで注文した方がいい。
だって上原屋さんなら送料かからないし代金は後払いだから、お金を払う精神的苦痛を少しでも先延ばしにできる。

それはともかく、確かに往復運動のサンダーは良かったです。
今日、ケヤキの天板 (昨日の工房日誌に書いた苦労したやつです) を仕上げ研磨したけど、ケヤキ特有の細かい模様がつぶれることは皆無だった。
仕上がりの平面度も充分満足できるものだ。
正当な理由もなしにパットが四角いサンダーに偏見を抱いていて悪かった。
これから我が工房では、テーブル天板の仕上げには四角いサンダーが主流となることだろう。

ところで BO3700 仕上げサンダーは、マキタの四角いサンダーの中でも一番安いサンダーなんだけど、実際に使ってみて、これで充分だと感じました。
パワーがあってちゃんと研磨できるし、軽くて振動も少なく、コントロールもし易い。
欧州製のべらぼうに高価なサンダーなんか、いらん。

でも、いつくか不満な点もないでもない。
まず、電源コードの質が悪いようで、硬くて取り回しに不便だ。
サンダーはコードを首にかけて使うことがあるけど、コードに弾力性がないのでやりにくい。
次にペーパー押さえのレバーの位置と角度が悪いので、使い勝手がよくない。
あと、標準のパットゴムは柔らかすぎるので、ここは硬めのゴムかベニヤに交換しておいた方がよい。
あそうそう、スイッチのロックボタンは使いにくい。

等々、ちょっと不満があるにはあるけれど、やっぱりさすがマキタの製品だ。
安いのに安心して使える。

ちょっと前にルーターを壊してしまったので新しく買わなくちゃいけなくて、まだどこのメーカーのルーターを買うか決めかねていた僕だけど、マキタのプランジルーターにしようかと心が動き始めている。
正直、僕が使うレベルでは性能的にマキタで充分だし、なにより安心して使えるもんな。
プランジルーターとして充分な剛性があり、スムーズに上下して、深さ調節が容易ならばそれでいい。
舶来信仰はやめよっと。

緊急追記!!!!!!!!
訂正します!
書いた後で心配になってよくよく調べてみたら、マキタの BO3700 は往復運動じゃなくて偏芯運動するサンダーでした!
往復運動するのは同じマキタの 9035N でした。
ここに深くお詫びして訂正します。ごめんなさい。
なお、BO3700は偏芯ストロークが小さいせいか、ランダムオービタルサンダーのような明確な横ずり感はあまり感じませんでした。



仕上げ削り
2007/03/17

4時ごろからケヤキの天板の仕上げ削りをやりはじめ、そしてすごい往生こいた。

その板は先月23日に岐阜の上杉木材さんで購入し、その帰りに名古屋の鬼童木彫りさんで機械による平面出しをしてもらった物。
あれからそのまま養生させておいたのを、昨日から加工を始めたんだ。
で、4時ごろから仕上げ削りに突入したんだけど、あちこちに窪んでる所があって、なかなかカンナの刃が届かない。
結局全体を2ミリ以上削り込んだじゃないかなと思うくらいに削り、ようやく全面にカンナがかかってピシッとした平面になった。

機械で平面出しをやった板はしばらく養生して落ち着かせてから仕上げ削りをしないと、製品になってしばらくしてから面がシラ〜と緩んでしまう。
機械による平面出しは手っ取り早いけど、養生と手カンナによる仕上げ削りはかかせないんだ。

特に今回は目的の厚さにするために10ミリ以上削ったので、養生の期間はしっかりとった。
結果としてこれだけあちこちが窪んだんだから、養生の目的は達成し、判断は正しかったと言える。
正しかったけど・・・・カンナで削るのは本当に大変だった。

幸いなことに今日はカンナの調子が良くてまだよかったんだけど、これがもしカンナの調子が悪かったら確実に残業になってたことだろう。
削り始めたら、終わるまでやらなくちゃいけないもんね。

そんな訳で、今夜はとってもお疲れのサイダなのです。



無題
2007/03/17

今日は僕の誕生日で52歳になった。
人生の3分の1が過ぎ去ってしまったと思うと、感無量だ。



ボール盤の話 その1
2007/03/16

うちの工房で使っているボール盤は ASHINA というメーカーの中古品で、工房を立ち上げた時に市内にある中古鉄工機械を販売している会社で1万円で買った物。
当時はバブル崩壊後の倒産ラッシュ全盛期で、中古のボール盤やコンプレッサーはゴロゴロあって今よりずっと安く手に入ったんだ。
ボール盤は木工用よりも鉄工用の方が剛性がうんと高いと聞いていたので迷わずに鉄工用ボール盤を買ったんだけど、本当はその中古機械屋さんにあったもっと大きなボール盤が欲しかった。
タッピングボール盤じゃなくて普通のボール盤だったけど、でっかくて、さも強そうだった。
でもさすがに大型ボール盤になると軽く10万以上したんで買えなかったんだ。
でも ASHINA の鉄工用ボール盤はまあまあの物らしいから、まあいいけど。

それはともかく、木工用キリには先端に螺旋が切ってある物と、螺旋の切ってない先三角の物があります。
螺旋が切ってあるキリは材料にくい込んでいくため、ボール盤で使うと材料を持ち上げて危険なので、ボール盤では先三角のキリを使うのがセオリーとなっています。
僕は真面目にそのセオリーを守ってきたんだけど、つい最近、そうばっかじゃないぞってことに気が付いたんです。

それに気付いたのは4ミリのキリを使って穴を開けていた時のことでした。
4ミリより大きいキリでは問題はないんだけど、4ミリの先三角のキリで穴を開けていると、どうしても穴が真っ直ぐに開かず、貫通位置が微妙にずれてたんです。
写真を見てもらうと捨て板の穴が変形して大きくなっているのが分かると思います。
この現象は穴の精度が落ちるという問題もあるし、捨て板の穴がバカ穴になるせいで貫通面にバリが発生しやすくなるという問題もあるんです。

この問題を解決するために、送りの速度を変えてみたり回転数を変えてみたりしてみたけれど、一向によくならなかった。
それが先日ふと思い付いて、キリを螺旋の物に変えてやってみたんです。
そしたら問題はあっさりと解決してしまった。

先三角のキリは押さない限り切れないので力を加えて押し込むことになり、4ミリのキリでは剛性が弱いために押されることでキリ自体がたわんでしまって穴があらぬ方向に向かってしまったのではないかと思う。
対して螺旋のキリは材にくい込んで行くので先に進もう進もうとする力が働いて真っ直ぐな穴が開くのだと思う。
雪道では後輪駆動のクルマよりも前輪駆動のクルマのほうがずっと安定して走れるのと同じ理屈だ。

もちろん4ミリのキリでも材を持ち上げようとする力は働くけど、径が小さいのでその力は弱くて、充分に押さえ込める範囲内だ。
5ミリのキリになると持ち上げる力はかなり強くなるので、材をしっかりと固定して作業する必要があると思います。
6ミリ以上のになると危険なので、どうしてもという時以外は螺旋のキリは使わないほうがいい。

それにしてもこんな簡単な事にどうして今まで気が付かなかったのだろう。
51年と364日を無駄に過ごしてしまった。

なお、右の写真は本文とは何の関係もありま温泉。
先日製作した看板です。



今日は良い日
2007/03/15

今日は良い一日だった。

まずは念願だった知多ラーメンのチャーラーセットを食べた。
やっぱり知多ラーメンのしょうゆラーメンはうまいなあ。
こってりした濃いめのスープと太めの麺が僕の好みだ。
ラーメンのスープをすすりながら食べるチャーハンが、これまた美味しい。
チャーハンは日によって当たり外れがあるけど、今日は当たりの日だった。
満足満足。

そして今日はもうひとつ嬉しいことがあった。
初めて来店されたお客さんが、その場でいきなりオーバルスツールを注文してくださった。
これほど気持ちのいい注文は珍しい。
お話を聞くと、このHPを熟読した上で来店されたとのこと。
僕の仕事を気に入っていただいての注文なので、とっても嬉しい。
T様、ありがとうございました。
ちょっとお待たせしてしまいますが、どうか気長にお待ち下さいませ。

そんな訳で今日はすごく良い一日だったんだけど、今夜もまだ仕事なんです。
超極細零細個人商店はつらいぜ。



残業
2007/03/14

すみません、今夜は残業なので工房日誌はお休みします。

写真はちょっと前に製作したパイン材の小さなテレビ台と、アガチスで製作した小さな小さな石仏をお祀りするための箱 (入れ物) です。



忙しい一日
2007/03/13

腹がへったなあ。
カルビーのポテトチップス コンソメ味が食べたい・・。

昨日、大腸のポリープを12個も取ったため、今日は決められた流動食しか口にすることができないサイダなのです。
それもほんのわずかな量の流動食ではとても満たされない。
明日もお粥しか食べちゃいけないことになっていて、間食もプリンかゼリーしかダメだそうだ。
とても悲しい現実だ。

それはともかく、今日は忙しい一日だった。

まず朝一番に、昨日問い合わせをいただいた二軒を訪問した。
一軒は病院で、一軒は飲食店。
両方とも、まずはおおざっぱなご希望を聞かせていただいて見積もりをすることになった。

打ち合わせを終えるとそのまま車を走らせ、友人の木工家 榊原あつし君 http://www3.ocn.ne.jp/~ki-utuwa/index_001.htm が東海市で15日まで個展をやっているので顔を出しに行った。
彼は今日会場にいないそうだけど、こちらも今日しか時間が作れなかったので仕方ない。
個展会場のギャラリーは初めておじゃましたけど、上品なご婦人が経営されていて、小さいけれどとても雰囲気のいいギャラリーだった。
房主のご婦人ともゆっくりお話しすることもできた。
今回は突っ込んだ話はしなかったけど、あのギャラリーで個展をやれたらいいなあって思った。

ギャラリーを後にし、コンビニの駐車場で持参した流動食で味気ない昼食を済ませ、そのまま車中で少し昼寝し、さあ次は納品だ。
実は同じ東海市内に納品があったんで、今日が都合よかったんです。

納品したのは新築に合わせて思い出の家具調コタツをダイニングテーブルに改造した物。
もうずっと前に完成してたんだけど、家の完成が遅れて今日の納品になった。
折れ曲がった階段を上がって二階へ搬入するのはすごい大変で、帰りには両腕が笑ってた。
写真左が改造前の家具調コタツ。右が改造後のダイニングテーブルです。

納品から帰るとすぐに点滴を受けるため病院へ行った。
昨日ポリープを取ったので止血のための点滴だそうだ。

慌ただしくて忙しい一日だった。

ところで、納品なんかで出かける際は、途中コンビニでトイレを済ますことになる。
これが実は僕の密かな楽しみなんです。

最近のコンビニは競って新しいカップ麺を発売してるでしょう。
どんどん新しいのが出てくるし、コンビニによって品揃えが違ってたりする。
これを買うのが僕のささやかな楽しみなのです。
庶民的な奴だ、僕って人間は。
右の写真が今日の成果です。



ケヤキの良材
2007/03/12

腹がへった・・・・・(涙)
大腸内視鏡検査のため昨夜から腹ぺこで、今日も朝から何も食べてなくてフラフラだったのに、検査でポリープが見つかってプチッと取っちゃったために、引き続き今夜もまた水分以外は絶食のサイダなのです。
腹がへるということは、悲しいことだなあ。
人間は希望に向かうことでなけなしの気力を振り絞って立ち上がることができる。
検査が終わったらゼッタイうまいもん食いに行くんだ! 徳力のきしめん定食大盛りにしようか、知多らーめんのチャーラーセットにしようか、それともCoCo壱番屋のヒレカツカレーにしようか、はたまたモスのてりやきバーガーにしようかと嬉しく考えていたのに、なのになのに! 看護婦さんから説明を聞いた瞬間、それら光り輝くような希望が一瞬のうちにグアラグアラと音を立てて崩れ去ってしまい、全身の毛穴から気力が蒸発してミスターオクレみたいなしょぼくれた人間になってしまった。
でもまあ、ポリープは良性のものばかりで、悪い所見はまったくなかったからよしとしとこう。

ところでケヤキの良材の話です。
ずっと以前、某銘木店の番頭さんから 「ケヤキの本当にいい材ってのは、目が詰まって赤い色をしたやつだ」 という話を聞いたことがある。
赤いケヤキなんて見たことないんだけど、ひょっとしたら今回掘りゴタツ用座卓の製作で脚部に使ったケヤキが銘木店の番頭さんが言っていたケヤキの良材かもしれない。
木口の写真をみてもらうと分かると思いますが、すっごく目の詰まったケヤキだ。
目の詰まり具合はタモのぬか目に似てるけど、タモみたいに弱い感じはしない。
タモのぬか目は手で簡単にバキッと折ることができるけど、このケヤキは薄くなった切り落としを折ろうしても、すごくねばり強かった。
ケヤキにしては重さもずいぶん軽い感じ。
荒材の状態では一部白太がからんでいたせいで大きく湾曲していたので暴れるかと思ったけど、荒木取りしてからはほとんどと言っていいくらい狂わなかった。
加工性はすごく良くて、カンナのかかりもスパッと決まってすこぶる気持ち良い。
一部に木目が交錯した部分があって、逆目は避けられないと思ってたけど、あっけないくらい簡単に削れて逆目が起きることもなかった。
なんだかにわかに自分の腕が上がったみたいに感じた。
オイル仕上げを施すと、赤色がさらに濃くなってカリンみないな色になった。
でもカリンのような派手さはなく、とてもしぶくて独特な良い色合いだ。
仕上がり具合もすこぶる良い。

このケヤキ、ホントにいい材料だ。
番頭さんが言ってたことはウソじゃなかった。

でも残念なことに、僕の手元にあったのは75×90×1950の角材が一本だけだったんだ。
脚に使っちゃったんで残ってるのはほんのわずかで、小さな箱がひとつ作れる程度しかない。
もしもこのケヤキがたくさんあったら、モダンな感じの水屋なんか作ったら最高だろうなあ。
でも無い物はどうしようもない。



menu前ページTOPページ次ページ

- Topics Board -
手づくり注文家具 工房【いつき】齋 家具作家/齋田一幸 〒475−0846 愛知県半田市栄町1−80
TEL・FAX/0569−21−9711