INDEX
ご案内 作品 こんなこともしました 工房日誌 アクセス リンク 掲示板 お便り TOP
工房日誌

2007年3月31日よりこのページはブログへ移行致しましたので現在更新停止中です。
>> ブログページはこちらから

写真をクリックすると拡大画像が新しいウインドウで開きます。

作業台
2007/03/30

作業台の天板がだいぶ痛んできた。

僕の作業台は6年くらい前に作った物で、天板はラワンベニヤです。
作業台にもいろんな種類があって、作業馬にベニヤを乗せただけでも作業台になるし、海外の木工雑誌でよく見るのは板を積層して分厚い天板とし、その天板に2種類くらいの万力を組み込んだり、角穴を開けておいてストッパーを差し込んで作業をしやすくする機能を持たせた欧州タイプの物が有名。
そういうタイプの作業台を使っている木工家さんも多いはず。
木工家だからもちろん作業台も自分で作ることでしょう。
どういうタイプの作業台を使うかは、個人の作業スタイルや好みの問題。

僕は天板が痛むことを恐れながら作業するようなことはまっぴらごめんなので、痛んだら交換するという考えでサブロクのベニヤをそのまま使ってる。

それが最近痛みが激しくなってきて、あちこちキズだらけで凸凹してるもんだから、作業に支障をきたすようになってきた。
そろそろ交換せねばと思う。

これまでは24o厚のラワンベニヤをつかっていたけど、時として強度不足を感じることがあるので、今度は24o厚のベニヤを2枚積層して分厚い天板にしようかと考えてる。
あと、欧州タイプの作業台にあるベンチドグが取り付けできるようにしようと思う。
そうすればカンナがけする時の、材の固定がうんと楽にできるようになる。
静岡のオフコーポレーションさんが扱っているから簡単に手に入るし。



ベッドで迷う
2007/03/29

もうすぐシングルベッドを作るので、その準備を始めたんです。

実はベッドを作るのは初めてのことなので、まずは良いベッドとして備えるべき機能を調べた。
そしたらあっさりと、「良いマットレスを選ぶ」 というあたり前の結論に達してしまった。
体に合わせて自然な形で沈み込むマットレスの選択こそがよいベッドの要だった。

畳の上に直接布団を敷いて寝るのは腰によくないようだ。
あとこれは個人的な見解なんだけど、すのこにクッション性を持たせたベッドがあるけど、あれはあまりよくないように思う。
せっかく良いマットレスを使っても、すのこが変形してしまってはマットレスが充分に機能することが出来ないのではないかと思う。
岩のような不動な基礎の上に置いてこそ、マットレス設計者が意図した機能が発揮できるのではないだろうか。

そんな訳でマットレスのことを調べたんだけど、んまぁ〜なんとたくさんの種類があるんだ!
ウレタン系・スプリング系・低反発系・高反発系等々いろいろあって、さらにそれぞれの中にいろんな種類があるし、価格もピンからキリまで千差万別。
マットレスの調査だけで何時間も費やした。

で、結論としてポケットコイルスプリングのマットレスにしようと思う。
ポケットコイルスプリングはソファで馴染みがあるし、機能的にも理にかなっていると思う。

ところでマットレスのことを調べていて意外に感じたのは、メーカーによってマットレスのサイズがバラバラで千差万別だったこと。
マットレスの大きさって規格化されてないんだ。

マットレスの寿命は10年から、せいぜい20年くらいらしい。
片や僕が作るベッドフレームはマットレスより長寿だと思う。いや確信する。絶対そうだ。
10年20年後にマットレスが寿命を全うして交換が必要になった時、同じサイズにマットレスを調達できる保証はないんだ。
だとしたら、やや大きめのマットレスを選び、それに合わせてフレームを製作するべきか。
そうしておけば、少なくとも交換時にマットレスがはみ出ることは回避できる。
そうしよ。

あと、今回は搬入の都合で、どうしてもノックダウン式の構造にせざるを得ない。
本当はガッチリと組んだフレームにしたいけど、それだとどう考えても搬入できそうにない。
立地の関係でクレーン車を使うことも不可能だ。
残念だけどノックダウン式にする。
金具を使った組み立てにするか、ボルトを使った組み立てにするか迷っているところだ。

家具を作っていると、今回のように搬入等の都合でノックダウン式にしなければならないことが、どうしても避けられない時がある。
それで思い出したんだけど、天板に脚を直接取り付ける時に使うテーブル脚ジョイント金具。
僕も 「どうしてもそれしか手段がない」 という時に使うことがある。
そういう場合、よく知られた丸いレッグジョイント http://www.nakano-kanamono.com/kagu/legs/legjoint.html が使われることが一般的に多いけど、僕はアトムリビングテックさんのアトムワンツージョイント http://www.atomlt.com/08onlineshop/10_folder/asimono/one_two.htm という金具を使います。
丸のよりこっちの方がずっと強度があって頼もしい。
取り付けにはルーターで深さが2段の長穴を加工しなくちゃいけなくて面倒だし、裏から金具が見えちゃうし、価格もうんと高いけど、丸の金具よりずっと強力で安心なんです。



家具の修理・再生
2007/03/28

うちの工房の壁には大きな看板で 「手づくり家具・家具修理」 と書いてあって (下の写真をご覧下さい)、そのおかげで家具修理の問い合わせがとても多い。
椅子の修理なんて日常茶飯事。

フラッシュ家具は修理・再生が不可能な物が多いけど、古い家具の場合はほとんどが無垢材を使っているので修理・再生が可能だ。
中でも最近特に多いのが、すごく古い家具の再生の仕事。
僕の本業は家具製作だけど、僕に出来る仕事であれば何でもやってるんです。

実は今日も、お昼前に問い合わせの電話があって午後一番で見せていただき、その場で百年くらい前に作られたらしい水屋箪笥二本の再生が受注となった。

一昨年あたりから再生の仕事が多く入るようになり、でも再生の仕事は本業の合間にやっている関係で、現在再生待ちの古い家具がずいぶん沢山になってしまって納期は1年以上を予定しています。
それでもいいからと言っていただくのだから、とてもありがたい。

桐箪笥の問い合わせもよくあるけど、僕には桐箪笥の再生は出来ないので、そういう時には隣の碧南市で桐箪笥の再生を専門でやっている石川さんを紹介させてもらっています。
よろしかったら紹介いたしますが、石川さんはすごくいい仕事をする (やり過ぎる) 人で、今すぐお願いしても着手できるのは3年後くらいになるそうです。

ところで問い合わせで一番多いのは 「いくらくらいかかるか?」 という質問ですが、普通の和箪笥でだいたい15〜20万以上となります。(以上です、以上)
でも金額は現物の状態によっては大幅に変動しますので、これは最低限の基本料金とお考えください。



材料仕入れ
2007/03/27

今日はちょっとくたびれた。

午前中に、このHPの製作とメンテナンスをお願いしているライトスタッフ http://www.rights-web.net/ の伊東さんにブログの使い方を教えてもらい (今月31日からこの工房日誌はブログに移行する予定です)、それが終わるとすぐに一宮市へと納品に向かった。

納品を終えるとすぐに犬山市の什一農林さんへと材料の仕入れに向かう。
今回はチェリー材とタモ材の仕入れ。

昨日連絡しておいたので到着するとすでに用意してくれてあり、チェリー材はその場でバンドをバラしてくれた。
見ると、おお〜、すっっっっごく良質なチェリー材だ。
色も木目も美しく、白太少なく、無節の板が多く、見るからに歩留まりがよさそうなのばっかりで、「テーブル天板に最高!」という感じ。
下の方の板まで見たけど、悪いのは非常に少ない。
ううう〜ん、これだけの良材ならばバンドで丸ごと買いたいけれど、清く正しく美しく生きるも清貧にあえぐ場末の木工家には資金がないのだ。
泣く泣く今回必要な分プラス3枚を選ぶ。

チェリーもよかったけれど、僕の目はすぐ横にあったブラックウォールナットも見逃さなかった。
買わないけれど見るだけ見させてほしいと無理を言い、どうぞどうぞと気持ちよく見せてくれたこれがまた良材だった。
木目が非常に良くて、白太も少なくて色も良く、以前仕入れたのと雰囲気がだいぶ違う。
聞くと最近仕入れルートを変更したそうで、国内挽きで人工乾燥の過程で白太に色を移す操作をしてないブラックウォールナットだそうだ。
ううううう〜ん、欲しい欲しい欲しい! これもバンドで欲しい!
けど無理。そうそう余分に買い込むことは出来ないんだ。

でも栗の九分板を衝動買いしてしまった。
ちょうどバンドをバラして整理しているところに出くわして、値段を聞くと安かったし、木目も良くて小物を作るのにちょうどよさそうなので買っちゃった。

あとタモは、選んだのを見て 「あれ、この板でいいんですか?」 と聞かれたけど、椅子を作るから、ぬか目のタモはダメで、これでいいんです。
あそうそう、タモの50角の半端物があって、スツールなんかの脚を削り出すのにちょうどいいので買ってきた。

それにしてもあのチェリーとウォールナット、良かったなあ。
お金さえあれば買っておきたかったなあ。残念。
なんだかすごく後ろ髪引かれる。



木の仕事の会
2007/03/26

昨日は午後から臨時休業にして木の仕事の会 http://mokkoukai.web.fc2.com/index.html の会合に行ってきました。
木の仕事の会には入会させてもらったばかりで、僕にとって今回が初めての集まりです。

場所は名古屋市南区星崎にある 蕎麦工房 紗羅餐(さらざん)本店さん。http://210.136.158.146/
ここは先月25日に新築オープンしたばかりのお店で、木の仕事の会世話人で木工房ろくたる http://www.h3.dion.ne.jp/~roktal/index.html の服部篤さんが手がけたお店。
外観はまるで高級ブティックのようで、とても蕎麦屋さんには見えない。
店内に入っても絶句するほどすごいお店で、どれくらいすごいかは服部さんがHPに今回の仕事内容をアップされているので、そちらを見てもらうと分かると思います。
希有な高級蕎麦屋さんだ。
とにかく想像を絶するすごいお店で、木工家ならば死ぬまでに一度でいいからこんな仕事をしてみたいと思う、と言っても過言ではないというお店だった。
服部さん、うらやまし〜。

さてそれで、肝心の木の仕事の会の集まりの話です。
服部さんの顔で、紗羅餐の社長さんの講演 (と言うより、ざっくばらんなお話) から始まり、普段はめったに見ることのできないであろう店内を、社長さんの案内でくまなく探検させてもらった。

社長さんは12年前に某大企業を早期退職し、趣味でやっていた蕎麦打ちを仕事にしてしまった人。
そう聞くと、普通の脱サラと同じように安直に蕎麦屋を開業したと思ってしまうけど、そうではなくて非常にユニークな経営理念で最初は出張蕎麦会席、次に蕎麦打ち教室をスタートさせ、ご自身のお店をオープンさせたのはずいぶん後になってからのことだそうだ。

趣味から始まったことからか、社長さんの蕎麦打ちに対する情熱は並々ならぬものがあり、蕎麦に関しては素人の僕にもその情熱はひしひしと伝わってきた。
普通の蕎麦屋さん、あるいは蕎麦職人ではおそらくやろうとも考えない、または考えたとしてもリスクを恐れてやれないことを初めから当たり前としてやってしまう決断力・行動力・実行力はとてもすごいと感じたし、ジャンルは違うけど同じ職人として感じるものがあった。
それと同時に、内にこもりがちな職人 (自分のこと) が知らず知らずのうちに固定観念に縛られて、自分の仕事に自己満足する快感から逃れられず、自分にとって都合のいい言い訳のできる居場所に安住し、冒険を避け、外に向けての新たな発想を自ら封印しているのではないかと感じさせられた。

また、社長さんの経営理念というか考え方は明快かつ直感的であり、(社長さんはそうは言わなかったけど) チャンスは掴むものではなく、自ら作り出すものと感じさせられた。

ちなみに、本店・中部国際空港店・ミッドランドスクエアー店の3店で一日1500食(!)売るそうで、その全ては本店で手打ちされている。
この濁りのない少年のようなつぶらな瞳で見たけど、それは本当に完全な手打ちで、蕎麦粉を挽くまでは機械がやるけど、そこからは16人 (だったと思う) のそば打ち職人さんが手打ちしていて、日に何回も各お店に配達しているそうだ。

その後、紗羅餐さんでの会食に突入。
この会食も、僕にとって非常に有意義な会だった。
僕はこれまでこういう集まりに参加したことがない (参加したくても、そういう会がなかった) のだけど、皆さんいい人ばかりで新参者にもよくして下さったし、何気ない会話の中にも僕にとって初耳の情報がいっぱいあったりして、もお耳がダンボになっていた。
この情報交換こそが僕が木の仕事の会に入会させてもらった一番の目的だ。

ただひとつ、今になって気がかりなのは、僕は情報をたくさんもらったけど、僕は他の皆さんに何の情報も流すことが出来なかったこと。
こういうことはギブアンドテイクであるべきだけど、昨日の僕はテイクばっかりでギブがなかった。
反省。

実はここだけの話、僕は日曜日に店を閉めて外出することにとっても抵抗を感じていた。
僕にとって土日はお客さんが来店してくれる日という感覚があるのです。(実際に来店客は土日に多い)
だから基本的に土日は納品と打ち合わせ以外では店を出たくないのだけれど、それを差し引いても昨日の集まりは僕にとってとても充実したものだった。

東海地区の木工家の皆さん、よかったら木の仕事の会に入りませんか。
きっとなにか得るものがあると思いますよ。
チャンスは自ら作り出さねば!



サンダーの憂鬱
2007/03/25

今日は午後から用事があって外出しなければならないので、朝から工房日誌を書いてます。

先日来、工房悠の杉山さんのブログでサンディングに関する記事を読んだ僕は、直線往復運動するサンダーに興味を感じて探していたのですが (この件に関しては3月18日の工房日誌で間違った情報を流してしまい、すみませんでした) どうもそういう木工用のサンダーは世界的になさそうです。
自動車の板金塗装用にあるにはあるのだけれど、市販の普通のペーパーが使えないなど、木工用として使うにはちょっと不便そうで躊躇してしまう。

直線往復運動する木工用サンダーくらいすぐに見つかると思っていたけど、全然ない。
ありそうでないのにはきっと理由があって、おそらくそれは作業効率の問題ではないかと推察する。
オービタルサンダーはそれだけ作業効率が高いんだ。

でもでも、あきらめきれない。

唯一可能性があるのはマキタのダブル仕上げサンダー9035Nだけど、大江さんが調べて完全な直線往復運動ではなく、僅かに横ぶれすることが判明した。

でもでも、あきらめきれない。

で、マキタの本社に9035Nの運動ストローク量などを質問したんです。(蛇足ながら、そういう基本的な仕様・情報がカタログに記載されていないということはおかしいと思うけど、ここではその問題についてこれ以上言及するのはやめておきます)

9035Nの偏芯・往復運動ストロークは2ミリだそうだ。
へえ〜、ずいぶん小さなストロークなんだ。知らなかった。
で、肝心の往復運動の際の横ぶれだけど、往復運動は円運動を矯正して得る構造上、振れは発生するが具体的な数値の提示はできません、ということだった。

ううううう〜ん、ビミョー。

しかしストロークが2ミリならば、横ぶれは1ミリ以下であるはずだし、もしかしたら限りなくゼロに近いかもしれない。
これはもしかしたらいけるかも?

でもでも、まだ迷う。

偏芯運動を矯正して往復運動させる機構はどういう構造なんだろう?
実際に横ぶれはどれくらいなんだろう?
2ミリのストロークでは研磨効率がかなり落ちるのではないだろうか?
パット面はベニヤに交換して面がダレないようにして使いたいんだけど、構造的に可能だろうか?
集じん機能が無いのも気になる。

疑問はますます深まるばかりだ。

どなたかマキタの9035Nを実際に使っている方いらっしゃいませんか?
もしいらっしゃったら上記の項目や使用感を教えていただけるとすごくありがたいのですが。

もし近所の方で9035Nを所有されている方がいらっしゃいましたら、ちょっとだけ貸していただけないでしょうか。

なんのお礼も出来ませんが、抱擁くらいだったら出来ます。



納品
2007/03/24

掘りゴタツ用の座卓を納品しました。

朝から空がパッとせず雨が心配だったけど、え〜いままよと軽トラで出発。
だってバンより軽トラの方が積み降ろしがずっと楽なんで、ついつい軽トラに手が伸びてしまう。
幸いなことに途中雨は降らず、工房へ帰ってしばらくしたら降り出した。
やっぱり僕は天下無敵の晴れ男だ。

ところで今回製作した座卓、実は僕としてはちょっと不満があったんだ。
掘りゴタツ用の座卓として求められる機能とお客さんの希望を考慮すると、おのずとデザインは決まってしまい、そこには僕の考えが入り込む余地はほとんどなかったんだ。
言ってみれば図面を渡されて製作するようなもの。
だから正直なところ、気分はパッとしてなかったんだけど、いざ納品してみると 「おっ意外といいじゃん!」 という気持ちに変化した。
耐震補強に合わせてリフォームした部屋にすごくいい感じで納まった。
杉のフローリングとケヤキのマッチングもいい。
コスト的にはちょっと厳しかったけど、やっぱりケヤキの一枚板で作ってよかった。
家具という物は、部屋とのマッチングも大切だという基本を再認識するいい機会だった。

お客さんもたいそう喜んでくれて、新たにテレビボードのお話をいただいて帰ってきた。
やったね!

午後からやり始めたタイ製の回転カウンターチェアの4脚目の修理もスムーズに進んだし、今日は良い一日だった。



木固めエース
2007/03/23

木固めエースに興味があって、実際に試してみました。

木固めエースについて詳細は、木固めエース普及会さんのサイトを参考にしてください。
http://www.monomono.jp/kigatame_a/kigatame.html

家具の中でも特にテーブルトップは非常に過酷な使用環境にさらされるため、普通のオイル仕上げでは美しさを保つことは困難です。
ましてや業務用ともなればなおさら難しい。
もちろん、ユーザーさんがワックスやオイルを使ってこまめにメンテナンスしてもらえれば大丈夫なんだけど、よほどの理解とまめさがないと難しいだろう。
それで僕は2液型のウレタンオイルを使っているんだけど、最近木固めエースに興味をもったんです。
きっかけは、木工房オーツー http://www.e-o-2.com/ の大江さんがサイトで発表したウレタン塗装に関する記事の中で、下処理として木固めエースを使っていると書いてあったのを読んだことからです。

木固めエースは食品衛生法をクリアしてるから安全だし、木固めエースで仕上げた木の器は熱湯消毒にも耐えるほどの耐水・耐熱性がある。
耐水・耐熱性があるということは、湯飲みの輪じみが付くことはないし、熱い物を置いても白化することもなく、汚れにも強く、耐久性があるということ。
これは使えるかもしれん、と思ったんです。

でさっそく (と言うか、無謀にも) ケヤキで製作した座卓を木固めエースで仕上げてみました。
使ったのは業務用のPSNY−6や10でななく、普通の木固めエースです。
今回はテストなので、本格的に使用を開始する時は業務用を使うつもりです。
なお、寿化工さんのHP http://www.kotobukikakou.co.jp/index.shtml にはPSNY−10は掲載されていなかったので問い合わせしたところ、HPには売れ筋商品だけを掲載しているけど、掲載してないPSNY−10も生産してますってことだった。

ここで注意していただきたいのは、大江さんはウレタン塗装の下処理として木固めエースを施していて、僕はオイル仕上げ技法のバリエーションのひとつとして木固めエースを試してみたということ。
どちらが優れているとかではなく、今はまだ木固めエースを使った仕上げ法の可能性を模索している段階と理解してください。
もしかしたら今回やった方法も、ひとつの通過点になるかもしれない。

で、作業手順は次のようにやりました。

1回目の塗布ではとにかく沢山しみ込ませることを目的とし、何度も塗ります。
しみ込まなくなったら表面に残った余分な木固めエースをシンナーで拭き取る。
初期乾燥が非常に早いので、拭き取りのタイミングを逃すとえらいことになりそう。
一度きれいに拭き取っても導管から吹き出してくるので、光にすかして確認しながら何度も拭き取るも、乾燥が早すぎて完全に拭き取ることは出来なかった。

一昼夜乾燥後、吹き出たブツを取るために400盤のペーパーで全面を軽く研磨。

2回目の塗布も1回目と同じようにやるが、1回目で下地がしっかり出来たようで、しみ込む量は大幅に減って4分の1程度になった。
いつもやっているウェットサンディングは、木固めエースの場合は乾燥が早すぎて不可能だった。
1回目と同じようにシンナーで拭き取るが、やっぱり完全な拭き取りは出来なかった。
どうしても導管の縁にわずかに固まって残る。

一昼夜乾燥後、1000番のペーパーで全体を研磨。
ペーパーでの研磨性は非常に良いと感じた。

ウッドワックスで最終仕上げ。
木固めエースの仕上げクリアーはツヤが出過ぎるので使いませんでした。

一番の興味だった仕上がり具合は、オイル仕上げとほぼ同じと言っていい、しっとり感のある表情でとてもいい感じに仕上がった。
ただ、今回使ったケヤキは表面の木目部分に太い導管の口がたくさん露出していたためか、木目の縁にほんの僅かにざらついた感触が残ってしまった。(言われなければ分からない程度ですが)
このざらつきはウェットサンディングすることで防ぐことが出来るたぐいのざらつきなんだけど、前述のように木固めエースでウェットサンディングすることは不可能だった。
シンナーでうんと希釈すれば可能かもしれないけど、それでは木固め効果が薄れる可能性がある。

uあたりの塗布量がどれくらいで、材料コストがどれくらいかかるかも興味のひとつで、今回のケヤキの場合で1回目の塗布量は約80t/uだった。
コスト的には2液型ウレタンオイルのオリオ2よりちょっと高くなる。

作業中のシンナー臭は強烈!!!!
僕はシンナーには強い方だけど、それでも頭がくらくらしたので、換気には特に注意。
でもシンナー臭は2日で完全になくなった。

長期的な耐水性・耐汚性・耐久性を確認したいけど、今回木固めエース仕上げした座卓は明日には納品してしまうので、詳細な観察はできない。
そこで、いつも使っているチェリー・ウォールナット・メイプル・ナラ・タモで、同じように仕上げた手板を作って耐久テストをやります。
日に何回も濡れ雑巾で拭いたり、熱い物を置いたり、醤油をたらしてみたりして経年変化を確認してみます。
2〜3ヶ月くらいしたらある程度の評価は出来ると思うので、また後日報告します。



ボール盤の話 その2
2007/03/22

うちのボール盤には作業テーブルを作って取り付けてあります。(写真を参照してください)

これはずいぶん前に TAMA CRAFT の芝地さんが 「手づくり木工事典」 に発表されたのをまねて作った物で、材はMDF。
テーブル面が大きいのでとても使いやすい。

これとは別に角度を変更できる治具が作ってあり、必要な時には作業テーブルにFクランプで固定して使います。

フェンスには米国のナントカカントカ社のレールをFクランプで固定して使う。
こいつは剛性と精度が高く、L字型の2辺の長さが違うので材料の大きさによってフェンスの高さを簡単に変えることが出来るし、ストッパーを付けることが出来るので非常に便利。
一度使ったらやめられない。

捨て板も芝地さんの物をまねて、簡単に交換できるようにしてある。
ドリルの中心と捨て板はオフセットしているので、はめ込みを90度まわしたり、テーブルを左右に振ったり、裏返したりすることで、一枚の捨て板が相当かなり何回も使える。
写真に写っている捨て板はランバーコア合板で作った物だけど、ここはMDFにした方が貫通穴のバリの発生がうんと少なくなる。

この手の作業テーブルは非常に便利なのでおすすめです。



宮本さん
2007/03/21

宮本家具工房 http://www.ann.hi-ho.ne.jp/r-mymt/ の宮本さんと奥さまと生徒さんたちが、遠足の帰りにうちの工房へ立ち寄ってくれた。

宮本さんって飾らなくて気さくで、ホントにいい人だ。
今回訪問してくれた生徒さんたちは若い人ばかりだったけど、宮本さんの人柄からか、生徒さんたちもいい子ばかりだ。

宮本さんは木工教室として成功している稀な例だと思うけど、その秘訣は宮本さんの人柄によるところが大きいと思うな。
人が集まる雰囲気を持ってる。
ちょっと羨ましかったりする。

僕の工房の見学なんて、あまり役にも立たなかったろうけど嬉しかった。



menu前ページTOPページ次ページ

- Topics Board -
手づくり注文家具 工房【いつき】齋 家具作家/齋田一幸 〒475−0846 愛知県半田市栄町1−80
TEL・FAX/0569−21−9711